今回は、サムスンの最新フォルダブルスマホ、Galaxy Z Fold6の実機をお借りして数日使ってみたので、使用感などを見ていきたいと思います。
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Galaxy Z Fold6の概要
Galaxy Z Fold6は、Galaxyのフォルダブルスマホの最新作です。
Samsungオンラインショップ、au、ドコモで2024年7月31日に発売されました。
また、今回はついに直販SIMフリーモデルとキャリアモデルが遅れなしで同時発売となったことも大きなトピックです。
| Galaxy Z Fold6 | |
|---|---|
| カラー | シルバーシャドウ、ネイビー、クラフテッドブラック、ホワイト |
| SoC | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
| メモリ | 12GB |
| ストレージ | 256GB、512GB、1TB |
| ディスプレイ | サブ6.3インチ、メイン7.6インチ 1〜120Hz駆動有機EL 最大2,600ニト |
| 本体サイズ | オープン 132.6×153.5×5.6mm、クローズ 68.1×153.5×12.1mm |
| 重量 | 239g |
| バッテリー容量 | 4,400ｍAh |
| メインカメラ | 50MP＋12MP＋10MP |
| 防水 / 防塵 | IPX8 / IP4X |
| 生体認証 | 指紋＋顔 |
| eSIM | 対応 |
| アップグレード | 7世代OSアップグレード |
Galaxy Z Fold6のサイズ感
Galaxy Z Fold6の重量は239gで、実際に手に持ってみてもかなり軽くなったことが分かります。
また、厚みも抑えられており、開いた時も閉じた時もかなり薄くなった印象です。
閉じた状態で12.1mm、開いた状態で5.6mmで、前作比で0.5〜1mmほど薄くなっています。
Galaxy Z Fold6の軽さと薄さは、実際に手に持って確実に実感できるポイントです。
Galaxy Z Fold5と比べると縦横の比率が変更されており、Galaxy Z Fold6の横幅は少し広く、縦は少し短くなりました。
ポケットに入れる時にはまだかさばりますが、縦方向が短くなったので従来モデルよりは気になりにくくなっています。
Galaxy Z Fold6の外観/デザイン
Galaxy Z Fold6は直線的でマットな仕上げになっています。
曲線的で光沢フレームだった従来モデルと比べると対照的なデザインです。
側面のマットなアルミは非常に手触りが良く、指紋も目立ちにくくなっています。
これまでのシリーズで最もミニマルな外観に仕上がっていると感じました。
また、今回レビューしているシルバーシャドウというカラーはシンプルな雰囲気で、今作のデザインとの相性も非常に良いですね。
全体的に仕上げは非常に丁寧で、デザインの雰囲気は少し変わったものの、高級感は引き続きしっかりあると感じました。
Galaxy Z Fold6のディスプレイ
Galaxy Z Fold6のカバーディスプレイは6.3インチ、メインディスプレイは7.6インチというサイズ感です。
前作からカバーディスプレイが0.1インチ大きくなっていますが、大きくなったという変化は感じません。
ただ、横幅が若干増しているので、情報量は多くなり見やすくなった印象です。普通のスマホに近い感覚で使えるようになっています。
また、メインディスプレイも横幅が増し、電子書籍などもより見やすくなったと感じました。
2つのアプリを横に並べて使う際も、縦長になりすぎず使いやすいです。
リフレッシュレートはカバー、メインともに1〜120Hz駆動なので、非常になめらかに動作します。
画面輝度も最大2,600ニトなので、屋外でも十分見やすかったです。
折り目は以前とあまり変わっておらず、それほど目立ちにくくはなっていない印象です。
とはいえ、使っていると慣れて気にならなくなるとは思います。
メインディスプレイは引き続き大きいので、タブレットをポケットに入れて持ち運べるようなZ Foldシリーズらしい体験はGalaxy Z Fold6でも可能です。
また、今作は従来モデルに比べてカバーディスプレイが使いやすくなっており、普通のスマホとしての快適性も増している点が魅力だと感じました。
Galaxy Z Fold6の処理性能
Galaxy Z Fold6はSoCにSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載しています。
Galaxy S24シリーズと同等で非常に高い処理性能が備わっていると言えます。
SoCの処理性能は前作比だとNPU41%、GPU25%、CPU14%改善しており、AI処理に関わるNPUの進化が目立ちますね。
実際にGeekbench6でテストしたところ、シングルコア2,241、マルチコア6,857というスコアでした。
また、実際に使用していても、写真や動画撮影、ゲームのダウンロード時でも激しい発熱はなく、動作も安定していました。
| Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 | |
|---|---|---|
| SoC | Snapdragon 8 Gen 3 For Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 For Galaxy |
| RAM | 12GB | 12GB |
| GeekBench6スコア | シングル：2,241 マルチ：6,857 | シングル：2,050 マルチ：5,423 |
| 3DMarkスコア | 3,804（Wild Life Extreme） | 3,922（Wild Life Extreme） |
Galaxy Z Fold6のAI
Galaxy Z Fold6は「折りたたみAIフォン」としてAI機能が強くアピールされています。
Galaxy AIとして多くの機能が展開されていますが、ほとんどの機能はGalaxy Z Fold5などの従来モデルでも利用可能です。
Galaxy Z Fold6だけで使えるスケッチアシストというイラスト生成機能はかなりすごく、面白いんですが、日常的に使うかというと微妙な部分があると思いました。
メッセージなどのテキスト生成を行うチャットアシストは非常に便利です。サムスンキーボード上で動く点もポイントで、どのアプリを使っていてもアシスト機能を利用することができます。
ただ、すでに述べた通り、他のシリーズでも使えるのがちょっと悔しいところですね。
処理速度の点でGalaxy Z Fold6の優位性はあるものの、「使える/使えない」というポイントでは敢えて買い替える理由にはなりません。
Galaxy Z Fold6のバッテリー
バッテリー容量は4,400mAhで、Galaxy Z Fold4から変化がありません。
ただ、実際のバッテリー持ちは悪くなく、体感でもさらに改善している印象があります。
1日は余裕で使えると思います。
Galaxy Z Fold6のカメラ
カメラ構成は前作から変わっておらず、50MPの広角、12MPの超広角、10MPの3倍望遠という構成です。
3倍ズームもあり活用の幅が広い点は非常に良いですね。
色味は引き続きビビッド気味ですが、カメラスペック自体高い上、AIによる補正も優秀なので、使いやすいカメラに仕上がっていると感じました。
ポートレートモードも背景が自然にボケていて、処理の精度も良いですね。
さすがに暗所でのズームは厳しいものの、広角域であれば暗所でも明るく綺麗に撮影できます。
Galaxy Z Fold6のその他スペック
その他の部分では、これまでは防水対応のみでしたが、今作からIP4X相当の防塵に対応している点に注目です。
等級としてはそこまで高くないものの、フォルダブルスマホの弱点であるホコリなどの侵入に強いことは大きな魅力と言えるでしょう。
Galaxy Z Fold6の価格
Galaxy Z Fold6はSamsungの公式ストアのほか、ドコモ、auで購入可能です。
今年から、Samsungの公式ストアがキャリアよりも安く、同時に発売するようになったので、一括購入の場合は基本的には直販モデルがおすすめです。
Galaxy Z Fold6の定価は249,800円からで、キャリアでは27万円前後が中心となっています。
キャリアでは、残価設定プログラムの利用がおすすめです。
2年間の実質負担額は16万円前後に抑えられています。
折りたたみスマホはリセールバリューが下落しやすいため、残価設定プログラムの方がお得になりやすいため、気になる方はチェックしてみてください。
| Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 | |
|---|---|---|
| Samsung公式 | 256GB：249,800円 512GB：267,800円 1TB：303,800円 | 在庫なし 298,000円（1TB 限定色） |
| ドコモ | （256GB）275,990円〜 いつでもカエドキプログラム：実質158,510円〜 （512GB）289,190円〜 いつでもカエドキプログラム：実質166,958円〜 | 257,400円～（256GB） いつでもカエドキプログラム：実質157,080円〜 |
| au | （256GB）269,800円～ スマホトクするプログラム：実質160,800円 （512GB）284,900円～ スマホトクするプログラム：実質175,800円 （1TB）319,800円～ スマホトクするプログラム：実質195,800円 新規契約：11,000円引き、MNP・機種変更：22,000円引き | 298,200円（1TB） スマホトクするプログラム：実質184,000円 |
| イオシス | – | 149,800円～（国内版中古C利用制限△） |
| じゃんぱら | – | 156,980円～（海外版中古B） |
前作Galaxy Z Fold5から買い替えるべき？
Galaxy Z Fold6を前作と比較したときの進化点は、チップ、薄型化、軽量化、ディスプレイのアスペクト比変更などです。
特にサイズ感の変更など、体感でも違いが分かる部分が多いと感じました。
本体のデザインや質感もかなり良く、意外と前作からの買い替えも結構アリなのではないでしょうか。
実際に手に持って分かる魅力が多いので、気になっている方はキャリアショップなどで実機を触ってみることをおすすめします。
Galaxy Z Fold6は改善点多し
Galaxy Z Fold6は、体感でも分かる変化が多く、特に薄型化や軽量化は使い勝手をかなり向上させていると感じました。
ミニマルな外観もかなり良く、非常に洗練された印象です。
Galaxyのフォルダブルは、OSなども含めた完成度も非常に高いので、Galaxy Z Fold6は非常におすすめできるモデルです。
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