昨年から続いたiPhoneやGalaxyの投げ売りがついに終了に向かっています。
そこで今回は、これまでの流れと今の状況、さらに今後のお得なスマホの買い方を紹介していきます。
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iPhone・Galaxy投げ売りの歴史
投げ売りの時系列は下の表のとおりです。
初めは細々と進められていましたが、iPhone13シリーズの発表後、12シリーズの投げ売りが始まり次々と対象機種が増えていったという感じでした。
最終的にはGalaxyや発売直後のiPhoneにまで波及していきました。
その後、今年の4月辺りに総務省に怒られ、現在は下火になってきているという状況です。
主な機種 | |
---|---|
2021年8月〜 | iPhone SE(第2世代) 一括1円 |
2021年12月〜 | iPhone 12 mini 一括1円 |
2022年1月〜 | iPhone 12 一括1円 |
iPhone 13 mini 返却1円 一括9,800円 | |
iPhone 13 返却1円 一括19,800円 | |
2022年2月〜 | Galaxy S20 一括10円 |
2022年3月〜 | iPhone SE(第3世代) 一括1円 |
Galaxy S21 一括19,800円 | |
2022年4月 | おこられる |
総務省におこられた
総務省が指導をした理由というのが、電気通信事業法第27条の3の規定違反でした。
具体的にはこの法律の「通信料金と端末代金の分離」に反するとのことです。
さらに、細かいルールとして通信契約とセット購入時の端末代金の値引き等の利益の提供を上限2万円に制限する規定を超えているとも指摘されました。
投げ売りの内訳
下の表は、実際にどうやって投げ売りの割引がされていたかを示しています。
MNPでの購入の場合は、まず本体代金から乗り換え特典として22,000円引き。これは総務省としては許容範囲内になります。
ここに加えて、店舗独自の機種購入特典で35,023円を引いて総額1円にしていたのがアウトだったというわけです。
iPhone SE(第2世代) | MNPで購入 | ||
---|---|---|---|
本体代金 | 57,024円 | ||
乗り換え特典 | △22,000円 | 総務省的にはOK | |
機種購入特典 | △35,023円 | 店舗独自(これがNG) | |
総額 | 1円 |
総務省が怒ったもう1つの原因を示したのがこちらの表です。
総務省的には、端末代金と通信料金を分離するべきとのことなので端末のみの購入も受け入れないといけないことになります。
先ほどの機種購入特典を使えば、MNPが無くても定価より安い22,001円で買えるはずなのに、実際は売るのを拒んでいたためこれもアウトです。
iPhone SE(第2世代) | MNPで購入 | 端末のみ購入 | |
---|---|---|---|
本体代金 | 57,024円 | 57,024円 | |
乗り換え特典 | △22,000円 | – | |
機種購入特典 | △35,023円 | △35,023円 | |
総額 | 1円 | 22,001円 | 本来は端末のみでも 売らないとNG |
総務省「聞いてるで?」
総務省は、このような投げ売りに関して寄せられた消費者からの通報についての詳細なレポートを公開しています。
キャリアの中では特にauとソフトバンクで多発していたことが分かります。
店舗形態で言えば、キャリアショップよりも量販店の方がよく行われていました。その割合は量販店全体の14%というリアルな数字になっています。
実際の事例についても紹介されていて、「回線契約をする人に販売するため」と顧客をはっきり区別したケースや、「MNPや新規向けの在庫はあっても単体購入の在庫がない」というよく分からない理由、さらに電話で事前予約しても「対応したスタッフの間違い」で在庫がないと言われたケースもあったようです。
今はどうなってるのか?
今現在の状況は、割引額を下げて様子見しているといった感じです。
あるいは、量販店の場合はその量販店のポイントで還元する形も見られます。
現在の価格は下の表にある通り、一括1円だったものが一括9,800円や24,800円になるなど、かなり割引額を抑えていることが分かります。
いぜんのすがた | いまのすがた | |
---|---|---|
iPhone SE(第3世代) | 一括1円 | 一括9,800円 |
iPhone 12 | 一括1円 | 一括24,800円 |
どこで買うのがおすすめか
投げ売りも下火になってきているので、今後お得にスマートフォンを購入する方法を見ていきたいと思います。
投げ売り以外の有力な選択肢は2つです。1つ目は楽天モバイルでのMNP、2つ目にイオシスで白ロムの購入をおすすめします。
楽天モバイルでMNPを使えば、2万円分のポイント還元があります。
イオシスで端末のみ購入すると、同様に定価から2万円ほど安い値段から購入可能です。
一方の現在店舗で行われているキャンペーンはキャリアと契約することになるため、契約期間中は割と高めの通信費を払うことになります。
これを避けるためにサブブランドへの即変更をしたいところですが、認められていないキャリアも多く、au→povoやSoftbank→LINEMOは確実にNGと言われています。
定価 | 店舗 (要MNP) | 楽天モバイル (要MNP) | イオシス | |
---|---|---|---|---|
iPhone SE (第3世代) | 57,800円〜 | 一括9,800円 | 32,800円〜 | 37,800円〜 (中古A) |
iPhone 12 mini | 69,800円〜 | – | 49,800円〜 | 43,800円〜 (中古C) |
iPhone 12 | 86,800円〜 | 一括24,800円 | 57,440円〜 | 55,800円〜 (中古C) |
iPhone 13 mini | 86,800円〜 | – | 53,400円〜 | 74,800円〜 (中古A) |
iPhone 13 | 98,800円〜 | – | 71,470円〜 | 82,800円〜 (中古A) |
楽天モバイルとドコモの料金差
次に、従来のキャリアの通信料金がどれほど割高かを見ていきます。
楽天モバイルは今夏からの新プランだと、3GBまで980円、20GBまで1,980円、無制限2,980円となっています。
ドコモの5Gギガライトは、1GBまで3,150円、3GBまで4,150円、5GBまで5,150円、7GBまで6,150円で、5Gギガホプレミアだと、3GBまで5,150円、無制限6,680円という料金になっています。
1GBまで | 3GBまで | 5GBまで | 7GBまで | 20GBまで | 無制限 | |
---|---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 980円 | 980円 | 1,980円 | 1,980円 | 1,980円 | 2,980円 |
ドコモ5G ギガライト | 3,150円 | 4,150円 | 5,150円 | 6,150円 | – | – |
ドコモ5G ギガホプレミア | 5,150円 | 5,150円 | 6,680円 | 6,680円 | 6,680円 | 6,680円 |
価格差 | 2,170円 | 3,170円 | 4,170円 | 4,170円 | 4,700円 | 3,700円 |
次の表は楽天モバイルとドコモをそれぞれ契約した際の損益分岐点を計算したものです。
実際に使う通信量の損益分岐点の月数より長く使うのであれば、楽天モバイルの方がお得ということになります。
基本的には長く使うほど、多く使うほど楽天モバイルの方がお得になっていきます。
差額 | 1GB まで | 3GB まで | 5GB〜7GB | 20GB まで | 無制限 | |
---|---|---|---|---|---|---|
iPhone SE (第3世代) | 23,000円 店舗:一括9,800円 楽天:32,800円 | 10.6ヶ月 | 7.2ヶ月 | 5.5ヶ月 | 4.9ヶ月 | 6.2ヶ月 |
iPhone 12 | 32,600円 一括:24,800円 楽天:57,440円 | 15.0ヶ月 | 10.3ヶ月 | 7.8ヶ月 | 6.9ヶ月 | 8.8ヶ月 |
使用用途によって最適な通信会社は異なる
ここまでの内容でも分かる通り、使用用途によって最適な通信会社や買い方は変わってきます。
投げ売りに代わる、お得にスマホ本体を購入する方法としては、やはりイオシスか楽天モバイルがおすすめです。
MNPを使用しないならイオシスで白ロムの購入、MNPが使えるなら楽天モバイルを利用することをおすすめします。
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